いつも何を撮っているのか

これまでに撮ってきた写真をいくつか見返して見たものの、明確なポリシーや方向性は皆無。強いて言うなら、夜景と日常のありふれた情景は好みのようです。他にもいくつかのジャンル(と言えるかどうかはわかりませんが)も、それなりに多く撮っています。それらはまた、追ってお話していくつもりです。

取り立てて技術もセンスもない私が、作品として世に出すわけでもなく、こうしてリバーサルで撮り続けるのはどうしてなのでしょう。ごく一部を除いては取り立てて目的もなく、カメラを片手にブラブラ歩いて、キレイと思ったのか、珍しいと感じたのか、自分でもよくわからないなにかに惹かれてシャッターを押し、その瞬間を少しばかり印象的に残したいといったところでしょうか。なので絞り開放で取るくらいはしてみたり若干の構図は考えつつも、それほど手間をかけて撮りません。

「写真はノスタルジーではない」とどこかで読んだことがあります。放っておくとすぐに忘れてしまうであろう、でも、いつもとはちょっと違った、他の人には普通でも私にとっては初めての瞬間を、あの35×24mmの狭い薄い板に封じ込めて、手元に置いておきたい。それは過去を振り返るためではなく、その時間と場所をリバーサルフィルムという目に見えるものとして、留めておきたいから。

過去の写真はスリーブのまま、無造作にしまってあるだけです。結婚式で撮影してプレゼントしたり、先日のように冊子のオマケにするなど、他の人に差し上げるとき以外は繋がったまま。無精なので整理しない、のが最大の理由ですが、もう一つは時間の連続を切りたくないのでは?と、思っている自分がいそうなのです。ネガからのプリント、デジタルカメラで撮影した写真はすべてが一コマ一コマに別れてしまいます(ネガのベタ焼きなどを別として)。それに対してリバーサルは自分でハサミを入れない限り一つに繋がっています(もちろん、現像から仕上がった時点でいくつかに切られてはいるのですが、それは仕方がありません)。時間の経過を連続して見ることができるのです。コマ数はまったく及びませんが、ムービーフィルムのように。

冒頭に書いた、夜景と日常の写真を少しだけ載せます。いい加減な撮り方、見せ方ですみません。でも、普通に一枚ずつ掲載したら、リバーサルの特性はまったく見えなくなります。やはり実物を見ていただくのが一番良いので、そのうちどこかのイベントに参加して直接、ご覧いただけるようにできたらいいな、と思っています。

※スリーブのままライトテーブルに乗せてスマホで撮影。一部フィルムが逆になっていたりしますがご容赦ください。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    橋本けんいち (土曜日, 25 8月 2018 00:39)

    すごく分かります。ネガが繋がっているから撮ったその時の空気感をより実感します。僕も少し残念な気持ちになりながらハサミを入れます。

  • #2

    本人 (土曜日, 25 8月 2018 16:35)

    コメントありがとうございます。
    一枚ずつ撮る4×5や、ほとんどお目にかかったことはない8×10とかは、仕事とか、とても重要な写真に使うイメージです。ロールフィルムは自分の過ごしている時間に寄り添って、撮影者(自分)の存在と在り処を切り撮る感じでしょうか。ですから、できることならそのまま“繋がっていたい”ですよね。