真夏に配布したリバーサルフィルムの冊子

今回お話するのは2018年の真夏、毎年開催される同人誌界最大のイベントに委託で置いてもらった「リバーサルフィルム撮影啓蒙の冊子」についてです。

下記のボタンからPDFをダウンロード出来るようになっています。

Twitterでフォローしていただいている方やこのサイトをご覧いただいている方の中には、実物をお持ちの方もごく僅かですが、いらっしゃいます。なにせ、実際に持ち込んだのが20冊程度ですから。その節はありがとうございました。

この冊子は、自分のリバーサルフィルムへの思いと、少しでもその魅力を知ってほしいとひとまず形にしたものなので、本来書くべきラチチュードの狭さによる露出設定の難しさをはじめとする、技術的なことには全く触れていません。「それを知らずに撮って、まともな写真がなかったら余計にリバーサルから離れてしまうだろう」と思われる方も多いでしょう。でも、最近(というのも違和感がありますが)のフィルムカメラであれば「失敗写真ばかり」ということにはならないと考えて、その魅力と楽しさ、そしてリバーサルフィルムの現状に絞って書いています。(内容はこのサイトと多くが重複しています。)

裏表紙前の最終ページ、フィルム写真の上が白く空いていますが、会場配布版ではそこに、マウントされた実際のフィルムを一点、サンプルとして貼り付けてありました。

この冊子はもう少し手を加え、露出が難しいことなどもきちんと書いた上で新たな改訂版を作ります。そして、もっと沢山の人にリバーサルフィルムを知ってもらい撮ってもらうために、可能であれば写真店など出来る限り、いろんな場所に置いてもらえるようにしたいと思っています。ですから、ここは間違っている、こういったことも書くべきだなど、ぜひご意見をお寄せください。可能な限り改訂版に反映させていただき、より良い冊子にしたいと思っています。

また、後半で述べますが、内容が浅いのは超短期間で作ったことによる影響も否定しません。ちなみに女性がカメラを持っている写真はフリー素材です(すみません!)。

ダウンロード
リバーサルフィルムBOOK.pdf
PDFファイル 2.3 MB

以前からオフィスのスタッフの一人に、「リバーサルフィルム撮影を啓蒙する冊子を作りたい」と言い続けていました。スタッフが「今年のイベントに参加する」と言っていたこともあり、ブース獲得に当選したら片隅に置いてもらう話を、昨年から折りに触れしていました。時が経って夏のはじめごろ、めでたく当選の連絡が届きました。しかしそのとき、まだ自分の冊子は伝えたいことがが頭の中にあるのみで、影もかたちもありません。また、数年前から体調が不安定なうえ、仕事もあって制作に時間を割くことがまったくできない状況が続きました。そして、さらに時は経ち、イベント開催までもう数週間といった時期だったでしょうか。そのスタッフに「いろいろ相談に乗ってくれたのに申し訳ないが、今回に間に合わせることができそうにない。出品は諦めようと思う」と伝えました。「そうですか。分りました。体調第一ですからね。また、次の機会に」的なことを言われたように思います。そのときに「これを逃したらおそらく一生出せない」という思いが頭をよぎりました。

 

そしてスタッフが東京の会場に向かう数日前「前日には完成するから」と伝え、前日には最終ページに、マウントした実際のリバーサルフィルムを貼り付ける作業までスタッフに手伝ってもらい、当日の会場の一角にスタッフの同人誌とともに並べてもらうことができました。後日、そのスタッフは「諦めると聞いた時、これはもう、永久に無理だと思いました」と言っていました。今回、この冊子ができたのは、そのスタッフが自分の意志の弱さに気づかせてくれたからこそ、だと思っています。そのスタッフには感謝の言葉しかありません。この場で改めてお礼をさせていただきます。